【2017年版】PSVR、OculusRift、HTCViveの3大VRゴーグル比較【PC,PS4】

昨年2016年は、否定しようもなくVR元年でした。

Oculus Riftが3月、HTC Viveが4月、PSVRが10月と、3大ハイエンドVRデバイスが次々と発売。

筆者の周りでも、新しいモノが大好きなガジェットマニアやコアなPCゲーマー達から、この3つのVRデバイスの話題が出る事が少なくありませんでした。

そして今年、2017年。

「ヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)を装着してVR空間で遊ぶ」という、とってもサイバーで未来感溢れるエンタテイメントが少しずつ一般にも認識されつつあるようで、都内にはVRデバイスを使用するアミューズメント施設が続々とオープンしています。

VR時代が着実に始まりつつある…と言ったところでしょうか。

PCやコンシューマ機の進化とともに新しいプレイ体験を追求し提供してきたゲームコンテンツにおいても、VHSからDVDを経てBlu-rayへと進化してきた映像コンテンツにおいても、皆が夢見て、そして辿り着いた時代。

より高細密な解像度を求める時代を経たからこそ辿り着いた時代。

インタラクティヴな体験も、映像コンテンツの鑑賞も、ディスプレイモニタ上での2次元表現を超え、仮想空間を構築する3次元表現が可能なVR時代がやってきました。

とは言え。

実際にVR機器を購入し、自宅にVR環境がある人はまだまだ少ないのが現状。

VR時代はまだまだ一部のユーザーの手元にしか到来していません。

昨年2016年をVR元年とは言うものの。Oculus Rift、HTC Vive、PS VRと、ハイエンドVRデバイスが次々と発表・発売されるのを横目に、多くのユーザーはこう考えていたのではないでしょうか。

で、結局のところ、どれを買えばいいのん?』

3大ハイエンドVRデバイスの現在を見る

「今はまだ様子見……」と言っているうちに、各ハードとも発売から半年~1年が経とうとしています。

ゲームやアプリケーション等のソフト面も、周辺機器などのハード面も充実し始め、各社とも発表当時とは比較材料も変化してきました。

今だからこそもう一度、3大VRデバイスの現在を比較し、考えてみようではありませんか。

まずはそれぞれの発売当時のデータから

Oculus Rift HTC Vive PSVR
国内価格 本体¥83,800
Touch¥23,800
Sensor¥9,800
¥107,784 ¥48,578
¥53,978
(カメラ同梱版)
同梱物 Xbox Oneコントローラー

トラッキングセンサー

Oculus Remote

Viveコントローラー×2

ベースステーション×2

イヤホン

プロセッサーユニット

PlayStationCamera(カメラ同梱版)

画面解像度 2160×1200 2160×1200 1920×1080
リフレッシュレート 90Hz 90Hz 120Hz,90Hz
視野角 110° 110° 100°
ポジショントラッキング 前方180° ルームスケールトラッキング 前方180°
ハンドトラッキング なし Viveコントローラー(同梱) PS Moveコントローラー
(\5,378 別売)
メインマシン WindowsPC
(10万円以上目安)
WindowsPC
(10万円以上目安)
PlayStation4
(\32,184)
プラットフォーム Steam
Oculus Home
Steam
Vive Port
PS Store
対応ソフト・アプリケーション 51タイトル 130タイトル以上 22タイトル

と、3大ハイエンドVRデバイスの、発売時の価格やスペックはこんな感じでした。

続いて現在の状況を、3種ともに発売時から変更された点(2017年3月14日)を表にしてみましょう。

Oculus Rift HTC Vive PSVR
国内価格 本体¥63,800
Touch¥12,800
Sensor¥7,800
¥107,784 ¥48,578
¥53,978
(カメラ同梱版)
同梱物 Xbox Oneコントローラー

トラッキングセンサー

Oculus Remote

Viveコントローラー×2

ベースステーション×2

イヤホン

プロセッサーユニット

PlayStationCamera(カメラ同梱版)

画面解像度 2160×1200 2160×1200 1920×1080
リフレッシュレート 90Hz 90Hz 120Hz,90Hz
視野角 110° 110° 100°
ポジショントラッキング 前方180° ルームスケールトラッキング 前方180°
ハンドトラッキング なし Viveコントローラー(同梱) PS Moveコントローラー
(\5,378 別売)
メインマシン WindowsPC
(6万円以上目安)
WindowsPC
(10万円以上目安)
PlayStation4
(\32,184)
プラットフォーム Steam
Oculus Home
Steam
Vive Port
PS Store
対応ソフト・アプリケーション Steam:379タイトル
Oculus Home:720タイトル
STEAM1,369タイトル 75タイトル

HTCVive 価格改定について

追記:2017年8月21日

HTCVive

2017年8月21日から日本国内でのHTCViveの価格が107,780円から84,110円(税込み)に値下げとなります。

Oculusのサマーセールに続いてHTCViveの値下げ、fallout4に合わせて買い時かも!?

Oculus 期間限定サマーセールについて

追記:2017年7月10日

2017年7月10日から実施されているサマーセールでは更にセット価格が値下げされ、期間限定でおよそ5万円で購入できます。

期間が発表されていないので、いつまでセールが続くのか分かりませんが、大幅な値下げです。

Oculus Riftの価格の変化

2016年発売 798ドル 107,600円
2017年3月 598ドル 76,600円
2017年7月 399ドル 50,000円
セール終了後 499ドル 未定

サマーセール終了後は100ドル下げた499ドルで販売するとのことですが、日本での価格は不明です。

大幅に手が届きやすくなったOculus Rift

発表当時のデータから見ると、VRデバイス単体の価格、VR導入にあたり要求されるメインマシンのスペック、双方の面から一番ハードルが低いのはやはりPS VR一択でした。

Oculus RiftとHTC Viveは、価格面ではどちらも似たようなモノと言えたのではないでしょうか。

しかし今月、2017年3月にOculus Riftは大幅な値下げを実施しました。

「OculusRift本体」が83,800円から63,800円に。

「Touch」が23,800円から12,800円に。

OculusTouchコントローラーとセットで購入しても¥76,600。

そしてサマーセールによるセット価格5万円までの値下げ、セール終了後100ドル値下げを予定。

正直、驚きのプライスと言えるでしょう。

さらに昨年中にアップデートしたプラグインを導入することにより、必要なフレームレートを半分に抑え、より低スペックで低価格なPCでもVR体験が可能になりました。

Oculus Riftの購入へのハードルがぐっと下がった事実は、どうしても認めざるを得ませんね。

スペック・周辺機器面でもHTC Viveに追いついたOculus Rift

HTC Viveは、現実空間をそのままVR空間する『ルームスケールトラッキング』を唯一採用していた。

そのため発表当時、周辺機器やハードスペックでの魅力はHTC Viveが1番という印象がありました。

中でも魅力的だったのは、やはり対角線上にセンサーを設置して実現するルームスケールトラッキングでしょう。

一個のカメラの前方180°内でトラッキングする方式の「Oculus Rift」や「PSVR」とは、HMDやコントローラーの座標の取り方が全く異なります。

VRで表現されたオブジェクトに対し、自分自身が動くことで近づいたり離れたり、さらには近づいたオブジェクトを上から見下ろす、下から見上げる、そういった体験が可能なのはHTC Viveだけでした。

Oculus RiftやPS VRは、プレイヤーの安全への配慮からあくまで着席でのプレイを推奨していたという面もありますが、「僕らが求めてるVRはコレだよね!」というワクワク感を満たしてくれたのはHTC Viveだけだったと言えるでしょう。

ローンチからハンドトラッキングコントローラーを同梱していたHTC Vive

さらに、HTC Viveの強みはコントローラーにもありました。

直線的でカッコいいデザイン。

両手に握って使用するハンドトラッキング端末であるViveコントローラーは、VR空間内のオブジェクトなどへの、触る、つまむ、握るなどの動作が直感的に行え、また両手に持つという構造上、両手を使ってVR空間に関わる行為が直感的でした。

そもそもハンドトラッキングが実装されておらず、マウス・キーボード、もしくはXboxコントローラーを使用するOculus Riftや、正直あまりカッコイイとは言えないモーションコントローラーのPSVRと比べ、カッコ良くてハイスペックなViveコントローラーは、男の子が欲しくなる要件を満たしていました。

しかし、発売から1年が経ったOculus Riftは今、 HTC Viveにリードを許していたルームスケールトラッキングと、ハンドトラッキングコントローラーを完全にカバーしています。

Oculus Riftに満を持して実装された驚異のデバイスOculus Touch

曲線を重視しリング状でコンパクトにまとまったデザインのOculus Touchコントローラーは、もちろん右手と左手で使用し、触る、つかむなどのアクションが直感的に操作できるようになりました。

さらに、HTC Viveが親指と人差し指の2本の指の動きを再現するのに対し、Touchでは親指、人差し指、中指の3本の動きを再現します。

また、リングのような独特な形状のTouchコントローラーは、VR空間の様々な形のオブジェクトを触ったり掴んだりする際に違和感を与えません。

スティック状のViveコントローラーでは実現できなかった体験を可能にしてしまいました。

しかもコントローラーの各ボタンには「触れている」と「触れていない」を認識するセンサーもあるため、親指をサムズアップしたり、人差指で指さしたりなんてことも自然にできてしまうんですよね。

VR世界への没入感をより増してくれるといっても過言ではないでしょう。

『Oculus の開発陣は、なんちゅうもんを作ってくれたんや…』

また、Oculus Touchコントローラー実装と同時に、ルームスケールトラッキングが可能になりました。

Touchコントローラーに続き、これはもうOculus Rift大躍進と言える進化です。

現在「Oculus Rift + Touch」で購入すれば、最初から2台のセンサーが手に入ります。

Touchコントローラー単体購入時にもセンサーが1台付属するので、Touchコントローラー使用時には2台のセンサーでのトラッキングが標準的に実装されるようになりました。

もちろんプレイヤーの安全面にも配慮され、HTC Viveと同様に、実際の壁等を障害物として映像に投影する機能も実装されています。

しかしOculus社によると、より精度の高いルームスケールトラッキングには、センサー3台の設置を推奨しているようですので、どうしても一台はセンサー単体を買い増さなければいけないという課題が残ります。

その点がどうにも物足りないというか残念というか。

パッケージ購入の満足感を目減りさせている印象を与えてしまって、なんだか少しもったいないですね。

それでも夢を与えてくれるのはHTC Vive

現在HTC Viveでは、アクセサリのViveトラッカーを用いた全身キャプチャー技術なども発表されており、非常に夢とロマンが溢れています。

VR空間の中で、全身で遊ぶ。

まさに僕たちが夢見ていたヴァーチャル世界。

SAO(ソードアートオンライン)も夢じゃない。

しかし悲しいことに日本では、自分の家にそんな広いスペースなんか無いよって人が多いと思います。

実際には座った状態でプレイするのがほとんどで、あとはテーブルなどをどかせば、少し動きに余裕が持てるかな……という程度じゃないでしょうか。

正直な話、全身キャプチャーは確かに夢だけど、我が家ではちょっとね……と、ならざるを得ません。

対角線5m相当のルームスケールでさえ、東京の狭いマンション暮らしの身には非現実的だったりするワケで。

HTC Viveのハイエンドなスペックをフルに発揮するためには、メインマシンとなるPCがハイスペックであるのは勿論のこと、広いお部屋というハイスペックな住環境が必要なのです。

ソフト面でPC勢有利は当然の結果か

VR対応ソフトが驚くほど充実している「Steam」

ゲームやアプリケーション等のソフト面ですが、現状ではOculus RiftやHTC ViveのPCクライアント勢がPS VRに大幅に差をつけている現状は否めません。

Oculus RiftがXbox oneコントローラーでしか遊べなかった以前と違い、Touchコントローラーが発売され、HTC Vive同様のハンドトラッキングとルームスケールトラッキングが実装された今、さらにOculus RiftとHTC Viveの間の互換性が広がっています。

SteamネイティヴなHTC Viveはもちろん、Oculus RiftもSteamをクライアントにしてゲームを購入出来ますからね。

もともとSteamでゲームを購入していたPCゲーマーなら、世界中からゲームが提供されるSteamの強みはご存知の通り。

ソフト面でPS VRを選択する理由があまりないように思えますが、かつてPlayStationをプラットフォームに発売されてきた有名IPがPS VR専用コンテンツとして発売される事も、この先きっとあるはずです。

そういったPSVR専用で発売されるゲームを遊びたいという人は、「PSVRを購入するしかない…」と言ったところでしょうか。

あと、忘れてはいけないのが、R18なアダルトコンテンツ。

新しい技術はエロが牽引すると言っても過言ではありません。

それは、VHSやDVD、インターネットなど、過去の事例を見ても明確すぎるほどに明らかです。

この点でPS VRはやはり、コンシューマ機であることがカセになっていると言わざるを得ない状況です。

PCベースなOculus RiftやHTC Viveには、ゲームや動画などのアダルトコンテンツが既に提供されています。

同人やインディーズで発売されるモノも多く、選択肢の多さはやっぱり魅力です。

我が家で誰にも邪魔されずVRコンテンツを楽しむ。

その最大のモチベーションにアダルトコンテンツがあるのはなにもおかしくないことだと、筆者は思いますよ。

そして、ここでまたOculus Touchコントローラーの話。

Oculus Touchコントローラーの軽さと自然な操作感は、エロイマジネーション没入へ最大のサポートをしてくれるに違いないと期待しているわけです。

ああ、もう、対応コンテンツが続々と出てくれることを望んでやみません。

ということで、結局何を買うべきか

グッとお買い得になったOculus Rift。これは安い。

ですが、まとめてみるとやはり今でも価格面でのハードルの低さは圧倒的にPS VR。

次点でOculus Rift。

ソフト面ではHTC ViveとOculus Riftが並ぶ形でPSVRに差をつけています。

スペックではOculus RiftがHTC Viveに近づきました。

HTC Viveには、ハイエンドマシンならではの夢とロマンを実現させてくれる予感があります。

Oculus Riftには、足りないと思われる部分をすぐに補強し、さらに先に向かおうとする開発姿勢があります。

PSVRの強みは、抱えたIPを使った専用ゲームが出る可能性があることでしょうか。

結論としては、まず初期投資を低めにVRを導入するなら「PSVR」、ハイスペックでハイパフォーマンスな夢に投資する気概と広い部屋を持っている大富豪なら「HTC Vive」、価格面とスペック面で最もバランスが良く安定感があるのは「Oculus Rift」と言ったところでしょうか。

まだまだ悩ましいのが現状ですが、2017年3月現在の筆者の個人的な感想では、Oculus Riftが購入への障壁をぐっと下げたかなという印象です。

初期に水をあけられていたハンドトラッキングコントローラーやルームスケールトラッキングをすぐに実装してくるあたり、この先も買って損がないデバイスでいてくれるに違いないという、確かな安心感と信頼感を与えてくれました。

これはとても大きなことで、結果的に最も購入のモチベーションが得やすいデバイスになったかなと考えています。

しかし、結局は遊びたいゲームソフトがあるか、コンテンツがあるかどうかだと思います。

PC用VRゴーグルと比べるとPSVRは性能が低く、ルームケールもない。

そして再販されてもすぐに売り切れとなってしまう状態で、コンテンツ不足も目立っています。(今後、発売予定の作品は多いですが・・・。)

PCのVRゲームで言えば、HTCViveに対応しているゲームの方が圧倒的に多いです。

今後 発売予定の「Fallout4」のVR版もHTCViveでのみプレイが可能です。

Fallout4-VR

そして、HTCviveには「Viveトラッカー」という現実世界のアイテムをVR空間に取り込んだりすることが可能なアクセサリー商品まで販売されています。

個人的にはOculusRiftが好きですが、現状でお勧めしたいHMDは「HTCVive」です。

皆さんはどう思われましたでしょうか?
まだまだ購入を踏みきるには情報が足りませんか?

サードパーティ製の周辺機器も続々と発表が続いていますし、各社ともまだまだ伸びしろがありそうです。

様子見を続けようと思ったら、いつまでも続けられてしまうワケで。

1年2年と様子見しているうちに次世代のデバイスが発表されたりなんかしたら、様子見の永劫回帰から抜け出せなくなってしまうことでしょう。

VR元年を様子見で過ごした皆さんも、VR2年目となる今年こそ、そろそろマイホームにVRデバイスを導入する年にしても良いのではないでしょうか。

ということで、今年は少しばかり貯金が必要になるかもしれませんね。

今年こそ、あなたの家にVR時代がやってきますように!

スマホVRゴーグルの選び方と比較するべきポイント

2017.03.13